2018年の稲刈りシーズンも終わり、少しずつ落ち着いてきました。
そこで先日、久しぶりに東京で農業関連の大型展示会に行ってきました。
農場の管理システムやドローンの出展もここ数年でかなり増え、
次世代農業も、現実の話として捉える時期にきた感覚を持ちました。
さて、東京に来る際には、タイミングを合わせてお会いする方がいます。
北関東のとある田舎で、水稲と野菜を作っている農家さんです。
(ちなみにアイキャッチ写真は「ぱくたそ」さんの素材で別人です)
金持ち農家さんと久々に対談
この農家さん、僕が地元にUターンするきっかけになった方で、
経営面積などはいわゆる一般的な規模なのですが、
毎年かなりの収益を上げていらっしゃいます。
いつも「料亭にコメ売れば高級外車が買えるぞ」と言って
周囲を笑わせてますが、前回夏ごろにお会いした時は
本当に農作業つなぎと長靴のままフェラーリ(多分488GTB?)で、やって来ました。
フェラーリから農作業着のおっちゃんが降りてきて
「ようカトちゃん! いま田んぼの帰りなんだ」とか言うもんだから
それはもう、周囲の視線を集めまくりました。
男子高生が普通に写メ撮ってました・・・。
「おらカトちゃん、ピースだ、ピース」とか言って
男子高生の写メにスマイルを送る金持ち農家さん。
「おい青年らよ、田んぼはいいぞぉ、心が洗われるし、結構儲かる!」
ごそごそとフェラーリからトマトを出す金持ち農家さん。
フェラーリの助手席には夏野菜が、
足元にはバサグラン(水稲用の除草剤)がおいてあります。
「もってってお前さんらのコレと食べやぁさぁ!」と
小指を立ててニヤつきながら男子高生に配ってました。
なんていうか、凄い光景でした。
お会いする度に、かなり面白い
農業ビジネストークを聞かせて頂いています。
代わりに、というわけでは無いのですが、
僕からはここ最近のIT業界の動きをお伝えしています。
さて、この農家さんが言うには、
「これからの百姓は、冬は相場(株式と為替)と宣伝を学ばにゃいかん」とのこと。
なんでも、世の中の流れは、この2つを学ぶと判るらしく、
自分が作った農作物を売る時に、ものすごく参考になるんだとか。
金持ち農家さん曰く・・・
宣伝はまぁ、自主流通に必要なのはわかりますが、
相場については???
「カトちゃん、お前さんも株でも為替でも、片方でもわからんと
10年後にオラたち農家にゃ相手にされんくなるッぞ」
どういうことですか?
「今説明してもたぶん伝わらん」
「とりあえず、10万ではじめてみろ」
「100万勝つか、100万負けるか、どっちかしてから次を話す」
「田んぼも畑もトラクター乗らなきゃはじまらん、それと同じゃーて」
うーん、まずは身をもって体験しろってことですかね。
秋作業がひと段落したら、とりあえず参考書を読んでみようかと思います。